新年明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のご高配を賜りまして、誠にありがとうございます。
昨年も一昨年に引き続き、新型コロナウィルスのパンデミックに翻弄された1年となりました。秋以降の感染者数減少に伴い、少しずつ会いたかった人と会えるようになってきましたが、ここにきてオミクロン株による市中感染が気にかかります。今年はなんとかマスクを外した笑顔で街を歩ける日常が戻ってほしいものです。
ところで昨年2021年、弊社レスコのスローガンは、
「Take off」を掲げて、従来の既得権や慣習といった古いやり方に捉われない新しいビジネスのカタチづくりに向けて着々と準備を進めてきました。
一方でコロナがもたらした社会環境の変化は私たちの生活に大きなインパクトを与えましたが、対面によるコミュニケーションの断絶によって、孤立・孤独の問題が更に深刻化し、私たちの心の健康を脅かしています。
特に自殺者数はコロナ禍の2020年から増加傾向にあります。2021年10月13日に文部科学省から発表された調査結果によると、2020年度に小・中・高等学校で自殺した児童生徒数は2019年度と比べて98人増えて415人となり調査開始以降最多となりました。
また、うつ病やパニック症、依存症のように精神疾患が多様化すると共に、2017年には精神疾患患者数が420万人を超え、メンタルヘルスは私たちにとってとても身近な事柄となりました。
これからは精神疾患を発症させない予防としてのメンタルヘルスケアと、発症した場合の早期治療の必要性が益々高まることが予想されますから、厚生労働省の提唱する「精神障害者にも対応した地域包括ケアシステム」の構築が急がれるところです。
私たちレスコはそうした時代に何をすべきなのかについて研究し続け、やっと見つけた答えが、
「成育カルテ」「地域カルテ」であり、今年はこの二つをコンセプトに製品・サービスを強化していくことを決めています。
2022年のスローガンは、
「Resilience」です。このようなVUCAの時代にしなやかに対応し、進化し続ける企業としての第一歩を踏み出して参ります。
今春には診療報酬改定も予定されていますが、効率的且つ効果的な医療サービスの提供においてはこれまで以上のICTの活用が求められる筈です。
また、デジタル庁を中心としたデジタル・ガバメントの推進と、ガバメントクラウドと呼ばれる政府共通クラウド基盤の整備・活用に向けて準備が進められようとしています。
私たちレスコは地域包括ケアシステムの運営において必要とされる情報インフラの構築に向けて、最新の技術を駆使したソリューションを創り出し、いよいよ供給を開始する予定です。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
2022年1月吉日
株式会社レスコ 代表取締役CEO
藤川 佳應