新年明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のご高配を賜りまして、誠にありがとうございます。
昨年も引き続き新型コロナウィルスの蔓延に悩まされ続けることになりましたが、コロナパンデミックがきっかけとなり、これからの社会保障のあり方や医療提供体制を考える上で改善しなければならない様々な課題が浮き彫りになった1年でもありました。
特に国内の医療情報インフラの整備状況が不十分であることによって非効率な作業を生み出し、医療現場にとって大きな負担となりました。また、地域の医療資源を効率的且つ効果的に活用するためには医療情報の相互連携が必要であることを改めて実感させられました。
こうした問題を重く見て、昨年10月11日の閣議決定により医療DX推進本部が設置され、国民の保健医療の向上と最適な医療を実現するための基盤整備が推進されることとなりました。
一方で、昨年は医療機関の電子カルテをターゲットにしたサイバー攻撃が多発し、病院運営上の新たな脅威として認識されるようになりました。従来の境界型防御だけでは対処することが難しくなったことから、今後はゼロトラスト型のセキュリティ対策が求められるようになります。
私たちレスコはこうした市場環境の変化をデジタルヘルス業界自体の歴史的大転換と捉え、医療情報システムの技術的共通化・標準化に対応した互換型電子カルテシステムをオールクラウドで提供するべく2019年より製品開発を進めてきました。
そして、いよいよ今年から新しい「Waroku」の販売が本格化することになりますが、「Waroku」は従来のクラウド型電子カルテという枠を超えて、地域の健康・医療・介護・福祉、行政を情報で繋ぎ、国民ひとりひとりの健康づくりに貢献することのできる医療情報プラットフォームとして発展させていく考えです。
2021年の自殺者数は2年ぶりに減少しましたが、孤立、孤独の問題は以前にも増して深刻なものとなりつつあり、重層的な支援体制の構築が急がれます。
私たちレスコは、ICTの視座から精神科医療に携わらせていただくことによって積み重ねてきた知識、見識をもとにICT技術を駆使した新しいソリューションの提供を進めることにより、これからの「にも包括時代」を支え、人々のこころの健康づくりに貢献して参ります。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
2023年1月吉日
株式会社レスコ 代表取締役CEO
藤川 佳應