株式会社レスコ
2024年1月18日
TIS株式会社による連結子会社化に関するお知らせ
〜医療DXプラットフォームの推進と、製薬・保険業界との連携基盤の拡大を目指す〜
精神科病院など向けに電子カルテを提供する株式会社レスコ(本社:広島県広島市、代表取締役社長:藤川 佳應、以下:レスコ)は、TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 安史、以下:TIS)の連結子会社となることに合意したことを発表します。
レスコは、精神科に特化した電子カルテメーカーです。2003年に日本で初めて精神科専用の電子カルテを開発、精神科病院での導入数はトップシェアを誇り、近年では診療所や訪問看護、自治体向けにもサービスを展開しています。ストレス障害やうつ病、依存症、認知症といった疾患への治療や支援を行う医療従事者の間での情報共有やコミュニケーションの向上を支援し、社会的要請の大きい切れ目のない支援体制の実現に取り組んでいます。
TISは、日々の健康増進から病気の予防や治療、介護に亘るさまざまなライフステージの生活者の健康を支えることを目的に、健康・医療情報を活用するためのIT技術が集約されたオープンなヘルスケアプラットフォームを提供しています。
このヘルスケアプラットフォームを中核とし、「地域」「職域」「製薬」「保険」「ヘルスケア」の領域において、様々なプレイヤーと連携しながら生活者、サービス提供者、社会が抱える課題を解決するサービスの開発・展開を進めています。
今回、PHR(※1)活用促進の構想(ヘルスケアプラットフォーム)を持つTISの連結子会社となることで、以下の実現を目指します。
1)医療DXの推進
レスコが提供するWaroku(ワロク)シリーズのプラットフォームは、医療DXにおいて求められる電子カルテの標準化や機能拡充に対応し、より多くの医療関連施設の業務効率化やDX化を支援します。
2)製薬・保険DXの推進
電子カルテシステムの標準化やオープンソース化により、製薬や保険業界との連携が図れるソリューションの創出や研究開発、DX化を実現するために様々なプレイヤーと共創します。
3)メンタルヘルス領域のDX
精神科医療では成育環境情報(※2)が治療において重要な役割を担い、カルテは5年保存の義務期間を超えても保存し続ける「生涯カルテ」としての概念も持ちます。レスコは、メンタルヘルスの発症予防から治療、地域移行までをトータルで支援するために「成育環境情報の一元管理」を構想しています。これにより、医療領域に留まらず、地域住民を支える福祉施設や自治体の業務効率化やDX化を支援します。
TISのネットワークを活かした医療業界を中心とする各業界との連携や、TISが有するシステム人材とセキュリティ技術と、精神科向け電子カルテシステム市場でレスコが培った知見や情報資産の相互活用を推進し、人々の健康づくりを支えるプラットフォームのさらなる拡大を目指します。
レスコは、精神科の病院・クリニック・訪問看護・行政・支援機関向けに電子カルテシステムの開発・販売や、情報システム全般の設計・開発・導入を提供しています。「独創的なソフトウェアとサービスで新しい精神科医療のカタチをデザインする」ことを企業理念として、成育環境情報の一元管理、医療機関・支援機関の間での情報共有により、早期発見・早期介入、より適切な医療・支援の実現における役割をトップシェアベンダーとして果たしていきます。
TISインテックグループのTISは、金融、産業、公共、流通サービス分野など多様な業種3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客様のあらゆる経営課題に向き合い、「成長戦略を支えるためのIT」を提供しています。50年以上にわたり培ってきた業界知識やIT構築力で、日本・ASEAN地域の社会・お客様と共創するITサービスを提供し、豊かな社会の実現を目指しています。
TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心とした様々な社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。
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