標準型医療情報クラウド「Warokuホスピタルカルテ」

電子カルテの枠を超えた“医療ERP”の実現へ

標準型医療情報クラウド「Warokuホスピタルカルテ」
クラウドネイティブとは何ですか?
クラウドには大きく2つの種類があり、オンプレ型システムの環境をそのままクラウド上に移行させた「クラウドリフト」と、最初からクラウド環境を前提に設計・開発された「クラウドネイティブ」があります。クラウドリフトは、現行のシステムを流用できるため、素早く構築できますが、クラウドならではの拡張性などに制限があります。セキュリティやコスト、外部サービスとの接続などのメリットを最大限に発揮するには、クラウドネイティブのシステムを選択することが推奨されます。
クラウドはネットに接続されているため、セキュリティが危険ではないのですか?
従来のセキュリティは、院内に閉じた環境にすることで攻撃を防ぐことを前提としていました。しかし実際は、保守用VPNなどの外とつながる部分が一部設けられており、近年は閉域網と考えられてきたオンプレ型システムでのサイバー攻撃事例が複数報告されています。もはや閉域網は安全とは言えない状況になっています。現在は「内外問わず何も信用しない」という考え方のもと対策を施す「ゼロトラストセキュリティ」が求められており、院内に患者データを持たず専門業者に委ねることでリスク低減とリスク移転を図るクラウドネイティブの環境が有効です。また、クラウドであればセキュリティパッチの常時適用などの対策も、専門業者に委任することができる点もセキュリティレベルの向上に役立っています。
なぜクラウドの方がコストが安くなるのですか?
クラウドであれば、物理的な院内サーバの設置が最小限で済むことから、数年おきの買い替え費用を抑えることができます。また、高度なセキュリティ対策を院内で実施しようとすると、専門人員の確保が必要になりますが、マネージドサービスを活用するなどクラウド事業者に委任することで、コストを抑えつつセキュリティレベルを担保することができます。さらに、将来的には共同利用型にすることで、病院単位でのコスト削減も見込まれています。
API連携とは何ですか?
APIとは、異なるシステムやアプリケーション間でデータや機能を共有する仕組みのことです。決められた仕様でデータや処理をやり取りすることで、サービス事業者は素早く新機能を開発・リリースすることができます。身近な活用例としてSNSのログイン認証やECサイトの決済サービスなどが挙げられます。医療現場においても、安価に様々なサービスと繋げることができる、APIの普及が期待されています。
マネージドサービスとは何ですか?
マネージドサービスとは、サーバ運用やセキュリティ対策など院内のIT管理業務をクラウド事業者に委託できる仕組みのことです。専門業者に任せることで、病院職員の負担を軽減し、安定したシステム運用を実現できます。クラウド事業者は、常時の監視体制に加え、定期的なバックアップやセキュリティパッチの適用を通じて、リスクの最小化に努めます。多くのマネージドサービスには、品質や保証内容を明文化したSLAがあるため、信頼性の高いリスク管理手段として注目されています。
標準コード・マスタとは何ですか?
従来の電子カルテは、メーカー毎に異なるコード(独自コード、ハウスコード)で構築され、それが更に各病院のマスタとして管理・運用されています。この形のままで今後国の医療DX基盤に連携を行っていくためには、「標準データへの変換」が必要になりますが、変換の設定ミスなどでトラブルとなる恐れもあります。はじめから厚生労働省が定める標準コード・マスタに準拠できるように設計されているシステムであれば、データを変換することなく、連携可能な各種サービスと双方向にデータのやり取りができます。
どのメーカーも標準コード・マスタに対応しているわけではないのですか?
現在流通している多くのシステムは、各メーカーやシステム独自のコードで構築されています。そのため、「標準コード・マスタ対応」と謳っているシステムであっても、変換作業によって対応しているケースもあります。変換作業を行う場合、ヒューマンエラーによるコードの変換ミスが発生する恐れや、変換のコストが発生することがある点に注意が必要です。
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