医療・介護に「AX(AIトランスフォーメーション)」の波 厚労省が初会合を開催

2026.08.21 RESCHOニュース

厚生労働省が2026年8月5日に初会合を開催した「ヘルスケアAX・DX推進本部」の概要と、政府の成長戦略における医療・介護・福祉領域のAI活用方針を整理・解説します。現場の業務効率化から全般的なAI基盤の整備に向けた動向をお伝えします。

  • ・「ヘルスケアAX・DX推進本部」が初会合、AX推進の司令塔として稼働
  • ・「日本成長戦略」や「人工知能基本計画」等、政府全体でAXを重点化
  • ・医療・介護・福祉では看護記録などの文書作成や相談業務の負担軽減に向けAIを普及
  • ・診療支援だけでなく経営や在宅支援などヘルスケア全体の業務フローでのAI活用を目指す
  • ・領域特化型AIの基盤整備やセキュリティ対応を進め、概算要求へ反映方針

「ヘルスケアAX・DX推進本部」の設置と位置づけ

8月5日、厚生労働省は「ヘルスケアAX・DX推進本部」の初会合を開きました。

「AX」すなわちAIトランスフォーメーションとは、AI活用を中心に据えた業務や組織運営等の改革を指します。

経済産業省は、日本の成長戦略として、さまざまな領域の基盤として、AXを整備する方針を示しています。7月には、日本のAXを推進する「人工知能基本計画(第Ⅱ期)」が閣議決定されています。

さまざまな領域でのAI活用戦略が取りまとめられている中で、医療・介護・福祉の領域においては、「看護記録等の文書作成や福祉相談業務の支援等の現場の負担軽減のためのAI開発普及」が提示されています。また、同じく7月に閣議決定された「日本成長戦略」において、17の戦略分野のうち、AIが先頭に置かれています。

日本全体でAIを成長戦略の重点項目として捉えている中で、今回初会合となった「ヘルスケアAX・DX推進本部」は、医療・介護領域におけるAX推進の司令塔としての役割を担うこととなります。

「AI for Healthcare」基盤の構築と今後の展望

医療・介護領域でのAIは、単なる診断支援にとどまらず、予防や治療、服薬、在宅支援、経営などのヘルスケア全体の業務フローで幅広く活用される在り方が望ましいとされています。特に、専門知識を取り込んだ「領域特化型AI」を積極的に活用する仕組みが求められます。

そのために、「AI駆動型の健康・医療基盤(AI for Healthcare)」を構築していくとともに、セキュリティ対応や、医療データを活用する上での各種検討を進めていく方針です。

推進本部では、まずヘルスケアAXの推進にあたっての概算要求に向けた取り組みを進めるとしています。

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