今回は、災害時のオンライン資格確認システムについて紹介します。
オンライン資格確認システムには、災害時の患者情報を確認できる「緊急時医療情報・資格確認機能」(災害時モード)があります。患者が被災し、マイナンバーカードを持参していない場合でも、氏名・生年月日・性別・住所等のデータをもとに、薬剤情報・診療情報・特定健診情報を閲覧できる機能です。
この機能は、通常時には使用できないように制限がされていますが、災害時等の緊急時に、指定した地域の医療機関等にのみアクティブ化が行われる仕組みとなっています。
実際に、令和8年熊本地震や、千葉豪雨災害の発生に伴い、アクティブ化の運用が行われています。
過去には、令和6年の能登半島地震においても災害時モードが運用され、石川県・富山県を中心に約3万件の情報閲覧に活用されたと報告されています。
このように、オンライン資格確認システムは、平時の受診だけでなく、災害時における医療の継続にも大きな役割を果たします。
また、災害時モードとは別に、通信障害やカードリーダーの故障時に運用される「システム障害時モード」も準備されています。
医療DXの推進は、単なる利便性の向上にとどまらず、いざという時にいのちを守るインフラとしても機能していくことから、医療DX関連の基盤整備がさらに進むと見込まれます。