厚労省 令和9年度概算要求 〜認証電子カルテ普及等に604億円〜

2026.09.11 RESCHOニュース

このニュースでは、厚生労働省が発表した令和9年度(2027年度)の概算要求における医療DX関連の予算案について解説します。約604億円の普及支援金が計上された標準仕様準拠の認証電子カルテ導入施策を中心に整理します。

  • ・令和9年度概算要求における医療DX推進予算934億円の計上
  • ・クラウドネイティブ型情報システム(電子カルテ・部門システム)への刷新推進
  • ・標準仕様準拠電子カルテの審査・認証制度創設と導入経費支援(補助率2分の1見込み)
  • ・認証電子カルテ普及支援等に対する約604億円規模の大型予算投入
  • ・2030年の電子カルテ導入率100%達成に向けた集中的な取り組み強化

令和9年度概算要求と医療DX予算の構成

8月31日、厚生労働省は令和9年度(2027年度)の概算要求を発表しました。

一般会計は36兆5,803億円となっており、令和8年度の予算額から1兆5,370億円の増額となっています。そのうち、新設された「強く豊かな日本」投資枠に約1兆円が計上されており、創薬・先端医療やデジタル、AI、賃上げや人材育成などの施策に積極的に活用される見込みです。

今回、「医療DXの推進」に対して、934億円が計上されています。

政府の医療DXサービスと接続しにくいことや、現場の経費・人的リソースの課題、サイバー対策の負担などが現状の課題となっていることから、医療機関のシステムについて、クラウドネイティブ化を集中的に実施していく方針です。

内容は大きく、「クラウドネイティブ型の情報システム(電子カルテ・部門システム)への刷新」「サイバーセキュリティ対策の強化」「全国的なデータ連携基盤の整備」という3つの枠で構成されています。

認証電子カルテ普及支援事業と補助率の見込み

特にこのうち、「クラウドネイティブ型への刷新」では、標準仕様に準拠した電子カルテの認証制度の創設や、認証電子カルテの普及支援等に約604億円が計上されています。

電子カルテを普及させる大前提の目的は、必要な患者の医療情報を共有するための基盤づくりです。そのために定められた電子カルテの要件が厚生労働省の「標準仕様」であり、この仕様に準拠した電子カルテ製品について、審査・認証を行う方針です。認証された電子カルテを導入する医療機関に対して、導入にかかる経費の一部を支援する事業が計画されており、現時点では補助率は2分の1と見込まれています。

大型予算による推進と2030年目標に向けた展望

この標準仕様に準拠した認証電子カルテの普及促進に向け、異例の大型予算が計上されました。過去の医療DX事業の予算と比較しても非常に大きな予算となっています。

2030年までの電子カルテ導入率100%を目指し、強力に推進していく狙いが見られます。

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